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第13話

ローズの視点

窓ガラスを打ち付ける雷鳴と雨音に私は身をすくめた...雷が鳴るのはいつだって嫌いだった...

少し震えながら、慰めを求めて掛け布団を体に引き寄せる。もちろん、天気は私の内側の気持ちにぴったり合っていた...壊れた気分!

ルースが夕食を持ってきてくれたけど、驚いたことに今夜は食べる気分になれなかった。これまでここでの食事は全て美味しかったのに、これは変だった。ただ、気分が乗らなかったんだ。

アルファ・アシュトンとの出来事の後、胃の底の吐き気のような感覚が消えなかった。きっとあのキスの後、彼は私に嫌悪感を抱いたに違いない...

まるで美女と野獣のようだっ...