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第17話

第17章

「飢えは狼を森から追い出す」

ドイツのことわざ

完全な静寂が支配していた。

誰も動かず、誰も話さなかった。

私は凍りついていた。ヘッドライトに照らされた鹿のように—あるいは狼に見つかった子羊のように。

いいえ。

いいえ。

いいえ。違う。あり得ない。

こんなこと起きるはずがない。彼が私のことを言っているわけがない。

じっと動かないまま、私の目は部屋中を走り回り、王子が本当に話していた別の人—彼の本当のつがいを探していた。明らかに私は勘違いしていた。彼が私のことを言っているはずがない。

でも、他に誰もいなかった。

彼は私を見ていた。

そして、私を見ていたというのは、...