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第92話

うぅ、こんなのバカみたい! リタは心の中で思った。また別のボディコンドレスを湿ったタオルの上に掲げながら、違う角度から自分を見られるよう願っていた。自信というのはそういうものだ。一瞬は素晴らしく感じるのに、次の瞬間には頭の中が自己疑念の海になる。

それはエリーゼと一緒に懸命に取り組んできたことだったが、日によって調子は違った。例えば、その日の早い時間に全員でショーケースに到着した時、リタは強さと誇りを感じていた。豪華なドレスや五つ星の宿泊施設に緊張することもなかった。故郷の街にいることで胃が重くなることもなかった。でも今、インポスター症候群が彼女を神経質な廃人にしていた。彼女はすべて...