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第62話

「くそっ!」リタは股間を押さえながら息を飲んだ。焼けるような痛みにニックスは立ち上がり、エースの首を折る準備ができていた。彼は大声で笑いすぎて彼女の怒りに気づかないほどだった。あまりの笑い声に彼女は頭に血が上るのを感じた。

「彼の言い分を擁護すると」ステイスは笑いを咳で誤魔化しながら言った。「股間を蹴られるのは私たちにも痛いって言おうとしたのよ」

「今は。やめて。ステイス」リタは歯を食いしばって言った。訓練場の真ん中で吐き気を催すほど具合が悪かった。「もし骨盤を折ったなら、コールがお前の頭をもぎ取るわよ」

「うわぁ、あなたたち二人が...ほら...ってことを思い出させないでくれる?」エー...