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チャプター 45

夕食は完璧だった。

私たちは話すよりも笑っている時間の方が長くて、お互いのお皿から料理を取り分けあったり、どれが一番おいしいか競争でもするようにデザートを回し合ったりした。ロブスターは最高においしかったし――ジョシュが頼んだチョコレート・ラヴァ・ケーキも絶品だった。みんなに、いつかこんな風にデザートを全部頼んでシェアしてみたかったんだって話すと、パトリックは「今度やろう」と約束してくれた。

スイートルームに戻る頃には、お腹いっぱいで、温かい照明がすべてを安心させてくれるような、あの幸せでふわふわした心地よさにすっかり包まれていた。パジャマに着替えようと自分の部屋に入って――凍りついた。

本...