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第50話

私の笑顔が消え、目が摩擦で大きく見開いた。

アントニオ・レイモンド?だから彼がどこか見覚えがあると思ったのだ。あの日テレビで見たけれど、カメラから顔の半分を手で隠していたから、はっきりとは見えなかった。

でも彼は刑務所にいるはずじゃなかったの?今ここで何をしているの?しかもケイレブにしたことのすべての後で。なんて厚かましい男なんだ!

私は顎を引き締めた。「あなたはここで何をしているの?私が知る限り、あなたはこの結婚式に招待されていないはず」

エースは彼がここにいることを知っているのかしら?

もし知っていたら、こんなふうに堂々と歩き回ったりしないはず。

彼は手を胸に当てた。「おっと!...