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第45話

彼はくすりと笑った。「もちろんさ、ローズバッド。俺には何も起こらない。ただ事実を述べているだけだよ」

「それなら本当に馬鹿げた事実ね!それに今から私を味方につけるために感情的な脅しをかけるつもり?そんなの通用しないわ!」

「脅しているわけじゃない。そして、もう済んだことだ。これは交渉の余地はないんだ」

私は唇を固く閉じた。「もし私があなたのお金を全部持って逃げたらどうするの?」

また笑い声が聞こえた。「何でも好きなものを持っていけばいい、ベイビー。すべては君のものだ。ただ、俺も一緒に連れていってくれ。君なしでは生きられないからね」

彼の生意気な返答に、私の頬と首がまた熱くなるのを感じ...