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第25話

「ということは…リザ?」

私の疑いは正しかった。彼女がやったのだ。彼女がケイレブの車に薬物を仕込み、そして恐らく外部に情報を漏らしたのだ。

失望感で私の肩は落ちた。どうして彼女はそんなことができたのだろう?彼女はとても良い人で、何年もケイレブと一緒に働いてきた。何が彼女を突然裏切らせたのだろう?

エースにこのことを知らせなければ。

立ち上がり、私はパケットをしっかりと手に握りしめ、彼のオフィスへと急いだ。胸の中で心臓が激しく鼓動していた。

彼のオフィスに近づくと、デスクの外にカーターがいるのが見えた。

「彼は中にいる?今すぐ会わないといけないの」

顔を上げて、彼は微笑んだ。「中に...