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第30話

アローラの視点

セレニティが私の親友の伴侶だったことを、どれだけ嬉しく思っていたか言葉では言い表せない。彼女はとても優しくて、面白い子で、私たちがロッカールームから出ようとしていた時、ルナが彼女の「ハンサム」な息子について熱く語っているのを耳にした。私はセレニティを見て微笑んだ。ルナがダリエンをからかうのが大好きなのは知っていた。だから指を唇に当てて、私たちは静かにドアを開け、見る価値のある光景を目にした。

セレニティと私は二人とも、笑いを漏らさないように口を押さえなければならなかった。そしてルナが話し続け、セレニティの母親カミーユも加わると、私たちは片方の腕でお互いを抱き寄せ、二人...