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第149話

ダミアンの視点 続き

ゼインがまた口を開くまで、長い沈黙が流れた。「柳の木は彼女の名付け親への入り口だった。でも、宮廷の女王たちと王たちがアンダーヒルへの全ての道を封印したとき、妖精の血を持たない者たちに対して…彼女の名付け親への入り口は閉ざされてしまったんだ」彼は、伴侶を思いやる悲しみを込めた声で言った。「ルナと彼女の母親が大地の妖精に会いに行けなくなったとき、二人の心は砕け散った」と彼は言った。

「あなたは彼らの名前を言っていない」と私は彼に言った。

「その妖精の家族の姓はテラサリケスといった。彼女の名前はカエルレウム・テラサリケス、青い大地の柳という意味だ。ルナの母親ステラは...