彼の小さな花

第36話

殴打が来なかったので、私はゆっくりと彼を見上げた。彼は自分の思考に迷い込んでいた。

「お父さん？」私はついに囁いた、「どうして？」

彼は深くため息をついた。「お前に対していい父親じゃなかったな」と彼はついに言った。「最近は。というか…あれ以来ずっと」

彼は決して進んで過去を認めようとはしなかった。私が持ち出した時だけ、それも私に二度と言及するな、二度と持ち出すなと怒鳴るためだけだった。

「お父さんはいいお父さんよ」

そう言いながら、本当にそう思っているのかさえわからなかった。でも彼は私の父親だった。そして今がどうであれ、彼が私に優しかった全ての時間を覚えていた。彼が私を可愛い娘として...