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第203話

スープを二杯よそい、ニンニクバターを塗ったトーストを用意して、全部トレイに乗せて私の部屋へ持っていった。

ジュリアンも私も今はあまり動ける状態ではなかったので、料理をしてくれる人と、彼の傷の手当てをし、家事を手伝ってくれる看護師を雇わなければならなかった。

「夕食よ」と私は告げた。ジュリアンは私たち、いや、私のベッドで起き上がって座っていた。彼は振り向いて私を見て微笑んだ。私は彼の反対側に座った。

ジュリアンはスープを一口すすり、顔をしかめた。

彼は少し笑みを浮かべながら私を見た。「これが私たちの老後の姿なのかな?もう私たち老人になったの?」と彼は冗談を言った。「看護師に料理人に、味気...