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第192話

私は足をジュリアンの膝の上に乗せ、彼は私の足をマッサージしてくれていた。私は小さなスケッチブックを手に持っていた。彼を描こうとしていたのだ。ジュリアンがフットボールの試合に夢中になっている間、私は彼を描くことにしたのだ。他にすることもなかったし。妊娠後期で、あまり動き回るのが好きではなかった。最近は、以前よりもずっと自由な時間があったので、昔の忘れていた趣味を再開していた。芸術だ。

学生の頃、私は芸術に関することなら何でも大好きだった。学校で2年間美術を学び、その後もどんな形でもクラスに参加するためにボランティアを続けていた。本当に上手だったんだ。美術学校に行きたかった。でも、そんな余裕はな...