彼の小さな花

第190話

私たちは絡み合うように目覚めた。彼の脚が私の脚の上に、私の頭は彼の胸に、片腕は彼を抱き、もう片方の腕は彼の脚に置かれていた。目覚めた最初の一瞬、彼がどこで終わり、私がどこから始まるのか分からなかった。でも、それを知る必要もなかった。どうでもよかったのだ。

「ジュリアン？」私は囁いた、彼が起きているかどうか確かめようとして。彼の顔は私のすぐそばにあった。彼の息が軽く私の顔に当たる。彼の右目のまつ毛の数さえ数えられそうだった。

彼は片目を少し開けたが、光が当たると再びきつく閉じた。「おはよう」彼は呟いた。彼は脚を使って私をさらに近くに引き寄せ、枕に顔を埋めた。「なんでこんなに明るいんだ？」

...