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第187話

私たちは店内に入り、ようやくベビー用品コーナーにたどり着いた。ジュリアンは小さなピンク色のベビーベッドの前で立ち止まった。とても可愛らしいベッドだった。私の赤ちゃんの部屋に置いてあるのを想像できた。

「これ、いいね」と彼は言った。私も同意した。本当に素敵だった。

「かわいいわ。でも、性別を意識した色は避けたいの、わかる?」

彼は眉をひそめた。「ピンクで問題ないと思うけど」

「そうかもしれないけど、部屋中がピンク一色というのは違うわ」

ジュリアンは不満げに私を見下ろした。彼が眉を上げると、私は挑戦的な視線を返した。彼はため息をついて降参した。

「ピンクのどこが悪いんだ?」と彼は尋ねた...