彼の小さな花

第145話

私はうなずき、床から立ち上がってベッドに上り、彼が私を見つめる中、慌てて服を着た。ベッドの端に足を組んで座る。ジュリアンがあんな風に、荒々しく支配的に私を抱いたときは熱かったけど、今は胸の中に不快な冷たさが広がっている。まるで隙間風が私の中に入り込んで、出ていくのを拒み、ゆっくりと私を満たしていくような感覚。彼が荒々しくするのは好きだけど、でも今回はただ自分が小さく、価値のないものに感じられた。従順でいるのは好きだけど、小さく感じたくはない。

「これが何を意味するか知ってるか、ダーリン？」ジュリアンが私に近づき、私の月のペンダントを指で触れて弄ぶ。「あなたに属しているということ」と私は囁いた...