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第30章 木戸哲也も道具人間

篠原友香は顔から火が出るほど恥ずかしくて、穴があったら入りたい気分だった。

彼女は篠原千穂を憎んでいた。今は自分の行動が篠原家にどんな影響を与えるかなんて気にせず、ただ復讐心に燃えていた。

「義兄さん、私のことを気に入らないのは構わないけど、篠原千穂なんて何なの?彼女は義兄さんのことなんて全然気にしてないわ…」

彼女が悪いなら、篠原千穂も同じように悪くなければならない。

木戸達也は彼女の言葉に目を細めたが、篠原友香が喜ぶ間もなく、冷たく言い放った。

「お前が篠原千穂の悪口を言う資格があるのか?」

「お前みたいな妹がいるなんて、彼女にとっては不幸だな」

……

篠原友香が信じられ...