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第15章 私は触れない

篠原千穂は苦笑いを浮かべた。そうだ、彼女のためにお爺さんに逆らうなんて、これが愛じゃなくて何だろう?

水野優子は彼女の不幸を見たいだけじゃないの?

少し考えてから、すぐにメッセージを送信した。

「木戸達也の目は、犬を見る時でもそんなに優しいと思いますけど!」

送信後、即座にその番号をブロックした!

水野優子はそのメッセージを見た時、頭に血が上った。

篠原千穂は彼女のことを頭から追い出し、永井実紀にメッセージを送った。木戸達也に監禁されていたことも話すと、永井実紀は激怒した。

電話で永井実紀を慰めながら、「大丈夫よ。今外は混乱してるし、出かけても面倒なことになるだけだから」

そ...