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第17章 私が悪かった

絶望の中で、林田詩音の心には強烈な憎しみが芽生えた。

高橋直哉への憎しみだ!

もし高橋直哉が助けてくれたら、彼女は江口さんに頼ることもなく、こんなことも起こらなかったはずだ!

「高橋直哉、あなたは私に体で頼らせたいんでしょ?夢でも見てなさい!この老いぼれにだって、あなたには絶対に渡さない!江口さんと関係を持ったら、必ずあなたにひどい目に遭わせてやる!」

林田詩音の目には、計り知れない怨念が宿っていた。

そして、彼女は江口さんを見つめた。

「分かりました!」

林田家のために、高橋直哉への復讐のために、今はこれしかない!

「ハハハ!いいね、賢い女性だ、私は賢い女性が好きだよ」

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