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第16章 本当に変わったのか?

「本当?青木さん、あなた、本当に助けてくれるの?もし助けてくれたら、私は必ずお礼をするわ!」

林田詩音は涙で曇った目で青木裕を見上げ、心の中に一筋の希望が湧き上がった。

彼女は青木裕に頼ることを選び、この放蕩者に身を委ねることを厭わなかった。高橋直哉という役立たずに頭を下げるよりはましだった。

結局、青木裕は彼女の会社に多少の利益をもたらしてくれる。

一方、高橋直哉は彼女に恥辱しかもたらさなかった。

「もちろん!」

青木裕は自信満々に笑った。「詩音、俺は江口さんと知り合いだ。この件は俺が江口さんに一言言えば、音羽との協力を再開するのは彼の一言で済むことだよ!天意グループの社長も江...