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第12章 清掃員にしか応募できない

夕食を終えた頃、古宮爺さんが突然一つの発表をした。

「晴美が我が家に嫁いできた以上、いつまでも家にいるわけにはいかない。古宮家の者は皆それぞれの仕事を持っている。会社に入って桐也の助手をやってみるのはどうだろうか」

隣にいた古宮美咲がすかさず嘲笑した。「おじいちゃん、忘れてるんじゃない?兄さんの助手になるには少なくとも大学院卒が必要よ。この田舎娘、大学すら出てないんじゃないの?会社に入っても、せいぜいお茶汲みくらいしかできないわ。外に連れて行ったら恥をかくだけよ」

古宮玲奈もこの機会を逃さず、千葉晴美を嘲笑した。「おじいちゃん、どうせ我が家は彼女に頼って生活するわけじゃないんだから、い...