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第18章 裕也の心を掴んだら

浅井立夏が帰宅する途中、宮原奥様から電話がかかってきた。

「家にいる?ちょっと寄るわね。友達からもらった特産品を持っていくから、おばさんに煮てもらって栄養補給してね」と宮原奥様が電話の向こうで言った。

浅井立夏が断る間もなく、宮原奥様は電話を切った。彼女はいつも風のように行動し、他人の気持ちをあまり気にしない。

彼女が家に来ると言ったので、浅井立夏は急いで家に向かった。マンションの入口に着くと、宮原奥様はすでに待っていた。

「家のセキュリティコード、また変えたの?」宮原奥様はワインレッドのワンピースを着て、ハイヒールを履いて威圧感があった。

浅井立夏は急いでコードを入力し、「はい、...