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第17章 彼女の夫を独占する

「佐藤さん、申し訳ありませんが、このバッグは半年前に予約したものです。もし気に入ったなら、店員さんに頼んで予約してもらってください」と浅井立夏は一歩も引かない。

佐藤有希は驚愕と心痛の表情を浮かべ、「でも本当にこのバッグが好きなんです、浅井部長。二倍の値段を出すので、譲ってもらえませんか?」

「申し訳ありません、佐藤さん。このバッグはお金では譲れません」と浅井立夏は言った。

彼女の態度が固いのを見て、佐藤有希は仕方なく宮原裕也に哀れな目で訴えかけ、彼の手を軽く揺らした。「裕也、本当にこのバッグが好きなの。浅井部長に譲ってもらえないかしら?損はさせないわ、二倍でも三倍でも出すから」

宮...