第101話

韓釗はまた彼に動かないようにと繰り返し言い、彼の靴を脱がせて足首を軽く握ってみた。

「痛いか？」

何靖は少し動いて、「大丈夫」と答えた。

「ほら」韓釗は彼の靴を履かせ、自分の首に腕をかけさせた。「ゆっくり立ち上がろう」

何靖は彼に抱きついて立ち上がり、何度も自分が歩けることを確認した。

韓釗は彼を支えながらゆっくりと斜面に戻り、また下りてリュックを拾ってきた。

一行はすでに先に進んでいたが、前を歩いていたガイドが後ろで何かあったと知り、斜面の端で彼らを待っていた。羅音と葉彤も行かずに残っていた。

「先に行っていいよ」韓釗は斜面の端にいる三人に言った。「何靖は大丈夫だから、俺たちはゆっくり行くか...