チャプター 1807

オードリーは車の中で、空が次第に暗くなっていくのを不安げに見つめていた。これ以上じっと座ってはいられなくなり、車を降りて前方へ歩いていくと、尋ねた。「オースティン、どうしたの？　あとどれくらいかかりそう？」

「エンジンのオイルが少し漏れてるだけだ。十分くらいで終わるはずだよ」オースティンはこともなげに答えた。「待つのに飽きたなら、その辺を散歩してきてもいいよ。終わったら電話するから」

オードリーはため息をつき、近くの小高い丘をぶらぶらと登り、遠くを見渡した。周囲の野原は荒涼としており、木が数本まばらに生えているだけだった。村の気配はなく、自分たちが今どこにいるのかも分からない。突然、後悔の...