第265話ビーストリー

ブルースは腕の中ですやすやと眠る少女を見つめ、優しく微笑んだ。彼女はついに、自分のものになったのだ。彼は頭を下げ、彼女の額に軽くキスをすると、そっと布団をかけてやった。彼らは少なくとも五時間ぶっ通しで愛し合っていた。初めてで、しかもか弱い彼女の体のことを考えると、ブルースはあれほど長く耐えられたことに驚いていた。彼は満たされていた。目を閉じ、彼女に寄り添うように眠りについた。外はすでに朝だった。ブルースは、自分が呼ぶまで邪魔をしないよう、使用人たちにきつく言いつけておいた。少女に十分な休息を取らせてやりたかった。疲れさせてしまったのは、間違いなく自分のせいなのだから。もちろん、使用人たちは察し...