第833話四つ葉のクローバー

スーザンは戸惑いながら立ち尽くしていた。「私、どこへ行くの？」

「正門までだよ。君宛ての届け物があるんだ」

届け物？　いったい何かしら、とスーザンは思った。

ピンクと白のシルクのナイトガウン姿のまま、彼女は電話を切ると、熊のスリッパに足を滑り込ませて外へ向かった。

ユリシーズが階下へ下りてきた。「スーザン、どこへ行くんだい？」

「門までよ。ランドールが、誰かが私に届け物をしてくれるって」

早朝のことだった。屋敷の使用人たちが起き始め、スプリンクラーで芝生に水を撒いている。朝の光は優しく、まるで目覚めたばかりの子供のように柔らかく、愛らしかった。

スーザンは庭を抜け、門への近道を通...