第787章

スーザンは言った。「自分のパソコンに問題があるなんて、気づきもしなかったんです。アイコンがたくさん見つからなくなって、でもあなたに迷惑をかけたくなくて。自分でソフトをいくつかダウンロードしたり、ネットのチュートリアルを見たりして直そうとしてみたんです」

だが、ダウンロードすればするほど、パソコンは遅くなるばかりだった。スーザンのパソコンは購入してから二年と経っておらず、ゲームをするわけでも、ドラマを一気見するわけでもないのに、耐え難いほどに動作が重くなり、マウスの動きまでカクカクする始末だった。

ユリシーズは使用人に命じた。「おい、コーヒーを淹れてくれないか？ 少し長引きそうだ」

使用人...