第81話

リタは夜明けへと変わりゆく暗い空を目で追った。メインの施設の入り口から、彼女は採掘場まで見渡すことができた。肌寒く、湿った空気が世界を薄い膜のように霧で包んでいた。こんな朝はいつも彼女を不安にさせた。記憶の限り、このような日は災いの前触れだった。そして今回だけは、災いがすでに来て去ったことを願った。戦いは終わった。マキシムはもう夕食の会話のために戻ってこない。拷問のためにも。男たちは何時間も遺体を埋めていた。それは争いの副作用で、リタがこれまで考えたこともなかったことだった。マキシム以外の人々が死ぬということ。しかし彼らは死んだ。そして両側に犠牲者がいた。コールは彼らもパックのメンバーを失った...